価値観が合うこと
価値観が合うことは、結婚生活の方向性を決める基盤になります。
たとえば、ある夫婦では、夫が「子どもは一人で十分」と考えていたのに対し、妻は「二人以上の子どもが欲しい」と思っていました。
結婚後にこの意見の違いが明確になり、子どもの教育費や生活設計に関する喧嘩が起こるようになりました。
一方で、別の夫婦では、結婚前に「子どもは何人欲しいか」「どのような子育て方針を持つか」について話し合い、「子どもは二人」「共働きを続けながら教育費を優先的に貯める」という共通の方向性を確認していました。
そのため、結婚後もブレることなく、同じ目標に向かって協力し合うことができました。
また、価値観の違いはお金の使い方にも現れやすいものです。
ある夫婦では、妻が「毎月一定額を貯金するのが当たり前」と考えていた一方、夫は「給料が入ったら自分の趣味や楽しみに使いたい」という考えでした。
この違いを放置していたため、将来の生活設計について不安を感じた妻が夫に不満を抱くようになり、夫婦間の溝ができる原因になりました。
一方、別の夫婦では、結婚前に「どの程度貯金するか」「趣味に使うお金をどれくらい確保するか」を話し合ったりしながら、お互いの認識を確認していました。
このように、価値観の違いがあっても、結婚前にお互いの考えを共有し、すり合わせを行うことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
価値観が完全に一致する必要はありませんが、結婚後の人生設計の「大きな方向性」が合っているかどうかを確認することは必要かもしれません。
また、「自分の価値観を押し付ける」のではなく、相手の価値観を尊重する姿勢を持つことで、より良い関係を築くことができます。